[音符をダンスで表現してみよう] その0: イントロ

ダンス、楽しいですね。
楽しいだけでも十分なんですが、最近の「ストリート・ダンス」は人前に出るならバトルが中心だし、上手い人がどんどん増えているので、テクニックを磨くのにみんな大変なんじゃないでしょうか? でも元々、ダンスって音楽に合わせて動くものでしたよね?

ということは、「音符を踊る」テクニックだってあるんじゃないか? ということを思いつき、どんな音符をどんなふうに踊ることができるか、いろいろと考えてみました。

ダンスは別に音楽のとおりに踊る必要なんてないものですが、まず基本として、音楽を丁寧に体の動きで表現していく時に、音楽の言語でもある音符を身体で表現することができたら、曲を解釈する力がより発展するのでは?という風に思うようになり、実際にいくつかの音符をそのまま身体に取り込めるようにダンスで表現してみる練習を始めました。

ここでまずは大御所ダンサーMr. Wigglesのパフォーマンスを見てみましょう。

エイトビートの拍を基本に、要所要所で細かく刻んで見せ場を作る。本当に素晴らしいお手本です。

この流れでくればお気づきの通り、ストリートダンスを踊るなら、まず最初はやはりリズムが外せませんよね。日本のストリート・ダンスの初級レッスンでは、誰もが「リズムどり」「リズムトレーニング」などと呼ばれる基礎練習をしたことがあるはず。リズムどりは音の流れに身体の動きを乗せていくのにぴったりな方法のひとつで、「ダンス・ミュージック」と呼ばれる音楽はこれができれば楽しめると言っても良いくらい(※YouTubeでアフリカン・アメリカンが教えるTutorialビデオを探してみましたが、アップ、ダウンで教えるようなレッスンはあまりなく「いろいろな動きに自然に入っているもの」として扱われていました。この違いもとても面白い)。とっても奥が深いものです。

ところで、誰もが「ワン、ツー、スリー……エイト」って数えているこのエイトビート1拍って、音符で言うと何かわかりますか?

お約束な流れですが、答えは次回。↑のMr. Wigglesのダンスを分解して、具体的な音符とダンスのつながりを解説します。

ABOUTこの記事をかいた人

とにかくクラブで踊るのが好き!という自分の趣味をそのまま仕事にしたライター、編集者、コーダー。 ダンス雑誌『Dance Style』(リットーミュージック、現在は休刊)で編集やDVDシリーズ9本の監督を務める。音楽方面では渋谷のナイトクラブshibuyaNutsで広報・メディア制作を担当。