artist: Francis and the Lights ( フランシス・アンド・ザ・ライツ )
song: “Friends” ( フレンズ )
choreographer: Francis Starlite, Jake Schreier, Jake Lodwick and Russell Wright ( フランシス・スターライト、ジェイク・シュライア、ジェイク・ロドヴィク、ラッセル・ライト )
振付けが絡んだミュージックビデオとしては、2016年前半の目玉と言っていい一本。
フランシス・アンド・ザ・ライツは「フランシス・フェアウェル・スターライト」というマジですかなお名前を名乗るシンガーソングライターのプロジェクトで、Youtubeのようなビデオサービス、それもより高画質でクリーンなデザインでおなじみvimeoの創業者がプッシュするグループ。キャリアはそれなりにあるのですが、ここ最近はカニエ・ウェストやチャンス・ザ・ラッパーとの共演で注目度が上昇。さらに今回のこのビデオで、ボン・イヴェール、カニエと共演しちゃったうえ、カニエ夫妻が「今一番好きな曲」とツイートしたことでみんなが「誰それ誰それ」と話題にしだしたアーティストなわけです。
肝心のビデオでもいきなり、もはや現代の「ミダス王」と化しつつあるカニエ・ウェストが登場。ごくごくシンプルかつそのシンプルさを主張してくるセットで、フランシスが光と陰を使いながら歌い踊る。しかもめちゃ普段着っぽいボン・イヴェール(Justin Vernonさん)がまたいい。最後に決めポーズがあるわけですが、遠景でまた入ってくる彼も似たポーズをかますおまけ付きで、なんとも味のあるビデオです。
歌とダンスが中心のこのビデオ、振付師に4人がクレジットされてますが、アーティスト本人、ビデオ監督、Vimeo社長、そしてダンサーという並びなので、ダンスの基本を提案したのはGoofyことラッセル・ライトさんでしょう。ダンスの素人でも踊れる楽しさと、ちょっと真似したくなる感じのバランスがとても絶妙。昔めちゃめちゃハマった眞露のCMを思い出しました。