artist: the Chemical Brothers( ケミカル・ブラザーズ )
song: “Wide Open” ft. Beck ( ワイド・オープン・フィーチャリング・ベック )
choreographer: Wayne McGregor ( ウェイン・マクレガー )
dancer: Sonoya Mizuno (ソノヤ・ミズノ)
イギリスの大物ミュージシャンが伝統に則ったスタイルのダンスを求めるとだいたいこの人な感じがします、振付師のウェイン・マックレガーさん。この作品は映像処理で身体が透けて見えるという演出が(音楽やダンスとは関係なく笑)とても騒がれましたが、ケミカル・ブラザーズがベックを迎えて柔らか目の音を作っています。
Mr.マックレガーの作品はこちらのRadioheadも紹介していますが、イギリス王立バレエの常任振付師をはじめ物凄い肩書きが並ぶ大物です。そういう人が積極的にポップ・ミュージックと絡んでいる、というのはとても面白いお国柄ですよね。
そしてこの美しいダンサーはSonoya Mizuno。東京生まれイギリス育ちのバレリーナ/モデルで、昨年公開された映画『Ex Machina』のKyoko役でもその美しさと味のあるダンスを見せてくれました。女優業では今年日本の映画が公開予定で、バレリーナとしても2015年結成のNew English Ballet Theatreに参加、「新しいバレエをやりたかった。『白鳥の湖』で後ろの列に並ぶことに興味はない」と意欲的なだけに、このビデオ出演も納得。
Now I’ve had a taste of working in new ballets, I’m not interested in being part of the back line in Swan Lake.’
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[追記]
このビデオの制作風景が公開されました。手足が長い、一度見たら忘れられなそうな風貌のマックレガーさんも登場しています。またCGでの編集、3Dモデルの精密な映像には驚かされますね。映像の3D化が進めば、本当に自分の目で見る現実も「拡張」されてしまう時代が近づいているわけですが、ダンスのように「拡張されない」からこそ感動するものも、どう表現するか、という部分は確実に変わっていくのでしょうね。