artist: Corinne Bailey Rae ( コリーヌ・ベイリー・レイ )
song: “Green Aphrodisiac” ( グリーン・アフロディジアック )
choreographer: Alexandra Green ( アレクサンドラ・グリーン )
手を重ねるだけで、匂い立つような表現力
かわいいいいいい!
という個人的余談というか予断はさておき、コリーヌさんです。「00」年代からソングライターとして活躍、自身もシンガーデビューして、本当にいい曲ばかり歌っているこの女性、新作からの“Green Aphrodisiac”ではダンスが使われています。
ストリートなものではなく、コリーヌ本人とその歌が持つ鮮やかさ、はかなさ、強靭さを映し出すような素敵な演出。振付けはアレクサンドラ・グリーンというロンドンの振付家/クリイエティブ・ディレクター。また余談をはさみますと、このクリエイティブ・ディレクターって言葉、振付師からより発言力のある出世型のようで最近すっかりおなじみなんですが、なにかいい訳語ないんですかね……?
イギリスを中心にヨーロッパで活躍するグリーンはいろいろなつながりの形を想起させる振付けが印象的な創り手ですが、このビデオではやはりコリーヌの背後から2人のダンサーが手を伸ばし、3人の手が流れを語ってくれる部分が白眉でしょう。激しい動きや非人間的な技術があるわけではないのに、本当に強い印象を残します。
コリーヌの魅力を活かした見事な演出、何度も見返してしまいました。