片手を突き出せば“Whip”、上げれば“Nae Nae”

2015年、”Crank That”以来のゆるーいヒップホップ・ダンスで大ヒットを飛ばした“Watch Me (Whip/Nae Nae)”ですが、いろいろなダンスが出てきます。

Silentó (サイレント) “Watch Me (Whip/Nae Nae)”

こういう誰でも踊れる感じのダンスで流行を作っていく感じ、VineやTwitterを介して若い世代にあっという間に広まるようで、根強い人気です。さらにNFLやNBAなどのスポーツ選手たちが、点を取った後に踊って一般に広まる、という流れがお決まりになってきました。今回はSilentóの曲名になっているWhipとNae Naeからそのルーツを探ってみました。

Whip

こちらのウィップ・ダンスはVineを基点に流行したもののようで、@_PjThiKing@TheRealHasaniが創始者として大人気。Whipをはじめとしたダンス動画を大量に投稿して人気を集め、レーベル契約の話もある様子です。

Nae Nae

一方のNae Naeは、同じく@PjTheKingが#NaeNaeCreatorというタグをつけたりしていますが、流行り始めたのは彼らがVineを始めるより前、2013年のこの曲です。
We Are Toonz “Drop That #NaeNae”

こちらは2013年にリリースされたヒット曲。このWe Are Toonzというグループは1990年代のコメディ・ドラマに出てくるキャラクターShenene(シェネィネィ)をモチーフにしたNae Naeというダンスを流行らせて、Coca ColaのCMタイアップやBET Music Awardsにも出演しちゃったという人気ぶり。

そのほか、やや古いダンスも盛り沢山でつめ込まれています。

Stanky Leg (2008)

Yule / Superman / Crank (2007)

Bop (2014)

などなど……。
ある種、名前をつけたもの勝ち、それを曲にしちゃったもの勝ち、という気もしますが、日本でもクラブで楽しく踊るのに覚えておいて損はないですねー。T.I.のアレとかいまだに踊ってる人たちいっぱいいますから……。

ABOUTこの記事をかいた人

とにかくクラブで踊るのが好き!という自分の趣味をそのまま仕事にしたライター、編集者、コーダー。 ダンス雑誌『Dance Style』(リットーミュージック、現在は休刊)で編集やDVDシリーズ9本の監督を務める。音楽方面では渋谷のナイトクラブshibuyaNutsで広報・メディア制作を担当。